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2010年1月16日 (土)

デュラララ!!第2話感想

#2「一虚一実」

2話目にしてデュラララ!!を見直した!評価できる!という意見が各所で聞かれました。
拉致られた神近莉緒に視点を据えた、1話のフォロー回ともいえる第2話。
あまりの人物の多さで拡散しかけた作品世界を、いったん戻して収束させたのは巧みな演出でした。
今回も、教室に現れてすぐ退場した矢霧誠二とか、追っていったおぱーい眼鏡ちゃんの園原杏里とか、謎設定が広がる一方でしたからね。上手く立て直したと思います。

沢城みゆきさんのナレーションで、1話分を押し切った演出が大胆でした!
賛否両論あるようですが、こういう実験的な手法は大歓迎です。効果を挙げていたと思います。
あなたが考えているほど、世界はひどくないから
非常にストレートなメッセージです。この言葉だけを切り取ると、完全に浮いちゃいそうなほどマトモです。
マトモすぎるメッセージに説得力を与えたのは、折原臨也(おりはらいざや)の存在でした。
神谷浩史がいい演技でしたね。とにかく鋭い言葉責め。コトバノチカラを実感させてくれました。
マジやばいよありゃりゃぎさん、って思ったのはナイショですww
折原みたいな悪魔的キャラは、アニメでは珍しいかもしれません。圧縮された断片的な台詞から、彼の思想を浮かび上がらせた手腕には、つくづく感心させられました。
莉緒との屋上でのやり取りは、まさに濃密な心理劇。
やたら文学を引き合いに出すのもアレなんですが、折原にはドストエフスキー的キャラを感じましたね。
真っ先に思い出したのは、名作長編『悪霊』で、自殺願望のあるキリーロフにサジェスチョンして、拳銃自殺に追い込むピョートルという人物です。
狙った相手の心を悪魔的なまでに完全に読んで、心理の隙をついた巧みな囁きで追い込みかけていく。
まさに、折原臨也はドストエフスキー好みの人物といえます。臨也(いざや)という聖書的な名前も気になるところです。
まあ、キリーロフという人物は、独自の人神思想(『神の意志に反抗して我意を完全に貫くことにより、神が存在しないこと、自らが神となることが証明される。完全な我意とは自殺である』)を実証するために、最初から自殺意志が明確でした。
そこは、莉緒ちゃんと違うところです。それだけに、折原の巧妙さが際立ってくるのですが。

衝動的とも見える飛び降りは、心理的にハダカにされ、ストリップさせられた彼女の復讐?
でも、折原にとっては想定内のリアクションでした。
「あくまでも、好きなのは人間であって、キミじゃないから。ここ重要♪」
「最初から死ぬ気ないのは判ってたからね」
折原の言葉による暗示力は、怖ろしいほどです。
『こうすることで、あの男を傷つけてやることができるだろうか?』
ああ、莉緒ちゃんったら、完全に操作されてるし
('A`|||)
この自殺が完遂されていたら、折原は喜んだでしょうか?これは嬉しいサプライズとか言ってね。冷酷な表情で、一部始終を目撃してたしね。
前に少女を自殺に追い込んだのは自分じゃない、って言ってたけど、どうなんでしょう?
また余計なことを、と呟きながら、四人目を表す正の字を消してました。
折原は殺人者なのか?気になるところです。
このまま莉緒を殺してしまったら、それはそれで伝説アニメになったでしょうけど、彼女に救いを与えた事で、正直ホッとしてます。
家庭や学校という安全な世界にいた莉緒にとって、折原は初めて出会った明確な悪意だったでしょう。
でも、世界が変わった、とポジに受け止めている彼女は、世界と折り合いをつけながら、生きていけると思います。

次回「跳梁跋扈」
完全に空気と化した帝人くんの巻き返しはなるか?
(´∀`*)

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