ファントム第26話(最終話)感想
#26「江漣」
量産型のお姐さんたちが、グフみたいに軽々とトバされております。まったく予定どおりです。
サイスさんは「あああ、ミューズ神の悪戯!」とか叫びながら、恍惚状態のまま作品(アイン)に射殺されました。
全てが終って、美緒たちの元から去っていく二人。
玲二と江漣は、彼女のルーツを探して、香港からウランバートルへ。
江漣は、大草原の少女だったんですね…。
透きとおるようなモンゴルの青空を仰ぎ、草原の可憐な花に微笑みかける。
約束は守れたのか。放心したような笑顔で立ちつくす玲二。
が、しかし!
荷馬車が通過した瞬間に、鈍い射撃音。
まさか…?
玲二、ゆっくり倒れた!
Σ(゚Д゚;
最愛の人を襲った悲劇も知らぬまま、アインの画面いっぱいの笑顔でEND。
Aパートは予想どおりの展開で、ある意味安心しながら見ていました。
江漣は、量産型たちの思考や反応を見切っていた。むしろ、玲二より余裕な印象でした。
玲二は、シャンデリアや懐中時計を利用し、暗殺術の限りをつくして撃破。
ツァーレンシュベスタンを全て倒され、銃を向けられても、まだ平然としているサイス。
おまえには私は撃てない。命令にそむけば、おまえの心は壊れる。
洗脳のプロである彼は、口先の魔術で江漣を籠絡しようとします。
しかし、江漣は看破していました。
「あなたは、私を創ったときから、少しも変わっていない」
でも私は変わった。あたしはエレン。もうアインじゃない。だから、あの人のために殺せる。たとえ、それが貴方であったとしても。
「先に地獄に行ってて。私は、もう少しあの人と一緒に…」
射殺したサイスに向けた鎮魂の言葉に、迷いマイマイな江漣の心情が溢れています。
サイスと量産型が殲滅されたとの報告を聞いて、もう一人の変態さんであるマグワイヤが、謎めいた台詞を語っていました。
「たとえ、うたかたの夢だとしても、我々にはなすべきことがある」
それが、ファントムの追跡と消去?
ノワールみたいに、射撃音と壊れた懐中時計で暗示するのでなく、本当に玲二は撃たれた模様。
シナリオ原作者がバッドエンド好きらしいので、最後の最後でサプライズ狙い?
殺人者には真の赦しはないという、真下監督好みの幕切れでもあるのでしょうね。
玲二が気配すら感じ取れないほどの暗殺者って?
賛否両論の結末でしょうし、まだ疑問点も残っているのですが、ともあれ2クール、充分に楽しませてもらいました。
ファントム学園とか玲二のホスト化とかキャルのヤンキー化とか、ツッコミ所満載という意味でも無双でしたね。
ノワールとは別の魅力があり、心に残る作品でした。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした!
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