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2009年7月 1日 (水)

宇宙をかける少女第26話(最終話)感想・改

#26「あしもとに宇宙」

「もう、話し方が悪いのかしら。すっかりこじれてしまった…。仕方ないわね。物分りの悪い子は、体に教えるしかないか
いや神楽さんそれって親をやめたってことですか!?Σ(゚Д゚;
「ママをやめないで!あたしを殺さないで!」ってアスカナミが叫んじゃいますよ?
しかも、ナミをボコッてプリマヴェーラへし折って無力化したあげくの台詞が、
「後は、自分で考えて行動しなさい。じゃあね、早く逃げないとまた世の中が変わっちゃうわよ?」
ここで放置っすか!?ナミを救いに来たんじゃなかったの?

神楽のこの台詞が、ソラかけ全体を象徴しています。いい加減なのは、秋葉だけではなかったのです。
揚げ足を取るつもりはないのですが、てゆーか揚げ足とらなくてもはっきりおかしいのですが、「話し方が悪いのかしら」と「物分りの悪い子は」は両立しませんよ?明らかな論理矛盾です。
これが矛盾でない場合があるとすれば、「話し方が悪いのかしら」が偽の命題であること。つまり神楽がおためごかしなウソを言っている場合です。
基本的に、ちっとも反省してない神楽。それは、秋葉にも言える。
反省しないからこそ、あれだけ迷走できるのでしょう。
まあアレですよ。ソラかけの迷走ぶりは、統合失調症レベルということでwww

ちょっときつかったかな…。
もう少し丁寧な言い方をすると、最大の欠点は、作品に力強い芯を通せなかったことです。
ソラかけは、宇宙活劇。そこさえ押さえておけば、他の欠点は何とかなったはず。
回収できない伏線多すぎ。
ヒロイン秋葉ぶれすぎ。
イモちゃん復活とかご都合展開多すぎ。
サブキャラ多すぎ。特に学園組。はっきり言って、構成的には破綻。
そんな欠点があったとしても、活劇としての楽しさや力強さが溢れていれば、七難隠したはずなのですよ。
活劇のキモは、明快な対立構造。そしてカタルシス。
ところが、脚本はそれを、自らぶち壊してしまいました。
作品の芯となるべきヒロイン秋葉を、イモちゃん依存の自立できないコにしてしまったことで、作品の求心力を失わせたこと。
そして、人間たちの完全管理を目論んだ悪役ネルヴァルが、最終回近くで、とーとつにダークレオパルドと役割チェンジしてしまったこと。
とにかく、作品を構成するパーツを、あらゆる意味で相対化してしまったのがソラかけの失敗。これだけは言える。

めっちゃ辛口になりましたが、最後にフォローするなら、キャラや声優さんに罪はありません。もちろん、作画にも。
いきなりダーク化したレオパルドには違和感ありまくりでしたが、これは脚本のせいであって、福山さんのせいではないのです。
むしろ、ブレの多い展開にあって、きっちり存在感を示したレオパルド福山さん(つつじ、いつき、イモちゃん、ナミ、そしてネルヴァル万丈さんとクサンチッペ理恵さんたちも♪)が立派だったというべきでしょう。
中でも、レオ潤さんの熱演はMVPレベル。
レオパルドに花束を贈って、全26回にわたったソラかけ感想の終劇といたします。お疲れさまでした♪

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コメント

こんにちは。

終盤に来て迷走して終わるのが逆に新鮮に感じてしまいました。

>もう少し丁寧な言い方をすると、最大の欠点は、作品に力強い芯を通せなかったことです。

確かに芯が抜けたような感じですね。各所でブレているという言葉を目にしましたが、正にそんな感じですね。

全員が自分勝手で、そのときの気分で動いているというのはある意味リアルでしたけどね。アニメでやられるとキツイです。

投稿: 沙華 | 2009年7月 1日 (水) 20時39分

沙華さん、ようこそ!
さっそくのコメントありがとうございます。嬉しく拝見しました。
>終盤に来て迷走して終わるのが逆に新鮮に感じてしまいました
>全員が自分勝手で、そのときの気分で動いているというのはある意味リアルでしたけどね
うーん、なるほど…。
敢えて辛口なことを述べた真意を分ってくれてるコメントなのかな?って、つい思ってしまいました。偶然なのでしょうけど。
もしかしたら、沙華さんには分っていただけるかな、なんて思いつつ書くのですが、でもこれは、ただの独り言です。(いまちょっと酔ってるし♪)そのつもりで読んでいただければ、と思います。
私は、人一倍、アニメの地位が上がってほしいと熱望している人間です。
アニメだから何でもいいじゃん、とか、議論うぜーよ、楽しけりゃいいじゃん!なんて意見に、違和感を覚えることにかけては、人後に落ちない人間だと思ってます。
けいおん感想のときに書いたのですが、アニメだからこそ(私の大好きなジャンルだからこそ)冒険してほしい、世界の名作の向こうを張ってほしい、というのが本音。
でも、ソラかけに、名作と張り合うような壮大な狙いがあったとは考えられないのですよ。問題はそこです。
ソラかけは、基本的にはオマージュであり、パロディだと思います。だからこそ、巧みさが必要なのです。
結論はこうです。
ソラかけがアニメでなく、演劇とか文学だったとすれば、何の保留もなく、一言で切って捨ててますね。
「へたくそ!」って。
(´∀`*)
もし本気で相対化を狙うのなら、過去の名作をきちんと手本にしてほしいと思います。

ムダに熱くて長い返信になってしまいました。
明日にはふつうに戻ってると思います。
今後とも、よろしくお願いします♪

投稿: SIGERU | 2009年7月 1日 (水) 21時31分

竜頭蛇尾を絵に描いたようなアニメでありましたなあ……。

序盤のまま、お気楽宇宙SFコメディにしていたほうが面白かったような気がします。ギャラクシーエンジェルみたいに。

後半は、サンライズの悪いところがもろに出たというか。

続編が出ても見る気はしませんね……。


ところで、全26話見終わったのですが、未だに「Q速∞」の話がシリーズに対してなにを寓意していたのかさっぱりわかりません(笑)。頭のいい人誰か教えてくれー!!(笑)

投稿: ポール・ブリッツ | 2009年7月 9日 (木) 17時00分

ポール・ブリッツさん、ようこそ!
>ギャラクシーエンジェルみたいに
GAのノリなら、最後まで楽しく観られたでしょうね。惜しいことをしました。
>未だに「Q速∞」の話がシリーズに対してなにを寓意していたのかさっぱりわかりません
今となっては、永遠のエニグマになってしまいましたねwww

投稿: SIGERU | 2009年7月11日 (土) 23時04分

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