地獄少女三鼎第21話感想
#21「うしろの正面」
来るかな来るかな、と思っていたら、ホントに来ました!
生れる前の赤ちゃんを地獄流し!やっちまったNA!
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菊池海斗(大谷育江)虐待されてもママを慕うピカチュウ
菊池七海(皆口裕子)優しかったのに、赤ちゃんを身ごもったらDV親に豹変したYAWARA
菊池雪彦(加奈延年)どっちつかずの日和見パパ
『柴田先生は地獄少女の宿命から逃がれた。あたし、地獄少女になんかならない!絶対に!』
思いつめるゆずきが出会ったのは、海斗くん。雨の公園で、熱にうなされていました。
地獄なにおいを感じたゆずきは、少年に近づき、自宅につれて帰ります。
そのとき、海斗くんの背中につけられた無数の傷を見つけてしまったのです。
明らかに虐待。それも、家庭内で受けたものに違いない。
どうしたらいいのか、悩むみずき。
親に相談してみれば?仲よしなんでしょ?と、きくりに示唆されて、何度も携帯をかけるが、つながりません。
「食事にでも出かけてるのかなあ?」
不思議がるゆずき。
まさか…。
巷でウワサになってるように、ゆずきの両親って……。
|||||(--;)||||
喫茶店にパパを呼び出して、七海ママのDVを告発し破局を阻止しようとするゆずき。
しかし、DVの事実を認めようとしません。怒って席を立ってしまいます。
「馬鹿だねえ。あの男は、とっくに気づいてるよ」
「まさか」
「見て見ぬふりをしているのさ。わが身かわいさに」
ふらふら帰宅するパパ、玄関先から、折檻の気配や海斗くんの悲鳴が聞こえてきます。
玄関の前にへたりこんで、タバコに火をつける父親。
「ダメなのか、やっぱり…」
そう、ダメでした。
我慢の限界を超えた海斗くん、ついに地獄通信にアクセス!
ママが病院に出かけるのを見計らい、パパが海斗くんを思い出の湖に誘いました。
久しぶりに、親子水入らずでゆっくりしようというのですが。
「本当の地獄は、人の中にある。あなたの中にもね。その眼で確かめるといいわ」
繰り広げられたのは、地獄の二人劇。父と子の心の闇がテーマです。
「海斗。父さん、思うんだ。ママに二人の子を育てるのはムリじゃないかって」
「僕も、そう思う」
そおっと忍び寄ります。妻を護るために、息子を突き落とそうというのです。これが、『うしろの正面』なのか…。
その瞬間!海斗くんが糸を解きました!
バス停に腰かけた七海ママ、お腹に手を当てて、驚きの表情を浮かべます。そのまま横に倒れて。
やがて、雨のゴミ捨て場に、赤ちゃんのために用意されていたお人形が捨てられていました。
それから。
あの湖畔で、パパとママと、そして海斗くんの三人。
まったく、以前のとおりです。
湖に落ちたエッグマン帽子を、今度は自力で拾います(前のときはパパとママに助けてもらいました)。象徴的な出来事です。
楽しげに笑う海斗くんの姿に、思わず微笑むゆずき。ともあれ、海斗くんは幸せになれたのです。
湖の中から、実に厳しい表情でゆずきをみつめるあいちゃん。
まだ生れていなかった赤ん坊は、まさに『流された』のですが、それは母親を地獄に流すより、罪の軽いことなのでしょうか。
単純にそう思うとすれば、想像力の不足としかいいようがありません。
*
今回、地獄流しのターゲットを言い当てた人は多かったと思います。
『流す』に掛けたのかな、コワいなあ、と思った人も。
しかし!
本当の怖さは、そこではない。
あの家族を見て、ゆずきが微笑んだこと。それが脚本の真の狙い。
「人の心の中に地獄はある」
ゆずきの心の中の地獄って、これだったのか。
海斗くんの地獄流しを止めようと必死だった彼女。思いっきり感情移入もしたでしょう。
その結果、表面は幸せそうな三人を見て、思わず安堵の笑顔が出てしまった。
でも、地獄少女になって400年、人の心の地獄をみつめ続けてきたあいちゃんは、それを見逃しませんでした。
七海ママのお腹の中にしか存在しなかった真央ちゃんを、もちろんゆずきは見ていない。
海斗くんに比べて、同情が薄くなるのも、やむを得ないかもしれません。
でも、人の命に軽重はないのです。
地獄流しの誘惑が、人の心の隙間を狙ってやってくる事を考えると、ほんの些細な緩みが、ゆずきを地獄少女に変えてしまうことは充分考えられます。
それにしても。
「きくり、次の地獄少女だもん!」
「無理」
なりたい人がなれなくて、なりたくない人が何故か抜擢されてしまう。
サラリーマンと同じですなwww
次回「華と月」
1期の、サーカスの双子みたいなお話?それとも『島の女』みたいな?
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