地獄少女三鼎第20話感想
#20「地獄博士対地獄少女」
柴田つぐみ(水樹奈々)幼つぐみちゃんもオトナつぐみちゃんも見られて幸せです
溝呂木省吾(岸野一彦)地獄博士。ドスが効いたベテラン声優75歳さんです
桔梗信治(大田哲治)地獄博士のパシリと見せて…
出ませんでしたね、エスパーワタナベ。(´Д⊂)
それはどうでもいいのですが。
#20という節目です。期待どおり、力のこもった話数でした。
1期の地獄少年なノリかと思っていたのですが、この地獄博士は結構マジなキャラです。イロモノではありませんでしたね。
ちょっと肩にリキが入りすぎた長文の感想になると思います。お茶でも飲みながら、ゆっくり読んでいただけると幸いです。(´∀`*)
地獄通信に、柴田つぐみの名が書き込まれた!
山童ときくりは、偵察のために、街はずれの奇怪な洋館へやって来ました。
どういう力で制御されているのか、きくりも跳ね返される不思議な門に阻まれます。
水ごりの儀式を行っているあいちゃん。濡れて透けた白装束がほのかにエロス♪
ばっちゃ「あい、また戻ってきたんだねえ」
あい「そうよ、おばあちゃん」
ばっちゃ「あいはその事を望んでいたかい?」
返事はありません。
カップに血が拡がった!?Σ(゚Д゚;
と思ったら、ゆずきが淹れた紅茶でした。
いやー地獄力によってただの紅茶でさえも怖く見えます。ほとんどホラーです。元々ホラーかww
柴田先生が流される?危機を察して、洋館に駆けつけるゆずき。
そこに現れたのは、輪入道の火車に乗った地獄組。
ゆずき「あなたは考えないの?流していい人なのかどうかとか――。おかしいよ!」
そこへ、桔梗という男に連れられて、つぐみ先生が。
つぐみ「お久しぶり」
あい「久しぶりね、つぐみ」
透明な火花が散るような、緊迫したやり取りです。
洋館の中には、巨大なエレキテル(笑)が。
「こんなからくりで遊んでほしいの?」
あいちゃんの地獄パワー炸裂!金属がボコンボコンひしゃげてますよ?その迫力は、大友克洋の童夢かAKIRAさながら。
あいたちの超自然力を制御するEMR装置らしい。
地獄博士こと溝呂木が現れました。応用数学の学者で、溝呂木定数の発見者。
溝呂木定数とは、空間予測定数。それは、無人兵器に応用され、多くの人々が犠牲になった。
溝呂木によれば、数式が地獄の存在を証明している、というのです。
なぜ地獄に関心を寄せるのか。
彼の育ったのは地獄的な家庭。母は、父を地獄へ流した。その母も、数年後にはいなくなった(誰かに流された)。
それにしても、つぐみに怨みなんかないはずの彼が、どうしてアクセスできたのか?
誤解や逆恨みでも、地獄流しは成立する。それは、三藁たちも認めている矛盾。
地獄ルールの間隙をついて、催眠術でつぐみへの怨みを人口的に生成し、憎悪の情動を植え付けてもらった、というのです。
人工受精やクローンと同じ発想ですね。
再びゆずきがあいを非難します。
「何も考えないの?」
「考えなかったと思う?」
お嬢の深い一言です。安土桃山時代以来の、400年の重みが籠っています。
「呪いとは、ルサンチマン(怨み、憎悪)の最後の救いだ」
なぜ地獄流しにこだわるのか?
地獄こそは、ハイゼンベルクの不確定性原理以来、確かなもののない世界への唯一の異議申し立て。
そんな『地獄の存在の絶対性』に憧れるというのです。
道徳とは隔絶した究極の不条理。その象徴が地獄少女。だから――
「会いたかった」
うーん…。
何か知らんけど、要はあいちゃんLOVEってこってすよね?( ´▽`)σ)´Д`)
拘束されたつぐみが、高々と掲げられた!
やめて、と叫ぶゆずきですが、つぐみは何故か諦観の表情。
「罪がないわけじゃない。私は、はじめちゃんのことを…」
第1期では、あいの教唆によりはじめを流そうとしたつぐみちゃんですが、思いとどまったはず。
「もう、一人でいるのに疲れちゃったし」
いずれにせよ、はじめちゃんはもう死んでいるんですね?何があったのでしょうか。
催眠を解除するキーワードは『いっぺん、死んでみる?』
糸を解かないうちに、その決め台詞が発せられた。とまどう溝呂木。
気がつくと、周りには多勢の子供たちの怨みの眼、また眼。
腹心の桔梗が、糸の解かれた藁人形を手に立っている!
戦争で親を失った子供たちを、罪滅ぼしのため引き取って育てていた。
しかし、無残な災厄をもたらした博士を、彼らは許していなかったのです。
今は覚悟した博士、桔梗に告げます。
「子供たちを、頼む」
地獄流しの小舟の上で、最期の独白です。
「これでまた会えるのか、おかあさん…」
混乱したゆずきは、つぐみに縋ろうとします。
ところが、定めは逃れられない、と突き放されてしまいます。
「どうすればいいの?わたし――」
もう地獄流しは見たくない、地獄少女になんかなりたくない!
その場に泣き崩れてしまうゆずき。
つぐみも地獄少女への定めを負っていた。
でも、理由ははっきりしないが、定めを逃れたまま大人になっている。
今度は、ゆずきが後継者に選ばれた。
地獄少女の条件とは?あるいは、地獄少女にならない条件とは?
ひとつの仮説として。
地獄少女とは、依頼者の怨みを受けて地獄へ流す存在。
逆に言えば、自分が依頼者になってしまえば、地獄少女になり得ない。
だから、つぐみは、恐らく…。
娘の身を思うはじめに懇願されて…?
('A`|||)
次回「うしろの正面」
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コメント
・御影ゆずきと柴田つぐみ、あいと同じように地獄少女に成り得る資格を持つ者。やはり思ったとおりゆずきの通う学校の保険医の先生は柴田つぐみの成人した姿であったという事、。今でも地獄通信をした者を感知できる能力も健在。これに繋がりがある物とすれば、かつてあいとよく遊んだ仙太郎にあり、彼があいを裏切った事で彼女は地獄少女としての資格を持ってしまった事になる。となると仙太郎に深く関係ある少女達が、地獄少女になってしまうという事であり、ゆずきも仙太郎と血縁関係者という事になる。エンディングシーンであいと同じ和服を着ていた少女達が、それを証明している。
投稿: オラクル | 2009年2月22日 (日) 03時31分
オラクルさん、はじめまして!
>仙太郎に深く関係ある少女達が、地獄少女になってしまうという事であり
なるほど、そういう発想がありましたね!
地獄少女は、ゆずきも含めてすべて仙太郎さんに関わりがあるのかもしれません。
とても参考になります。ありがとうございました。
投稿: SIGERU | 2009年2月22日 (日) 21時49分
こちらでは初めまして、更級につきです。
いつもTBとコメントありがとうございます。
今回の地獄少女は見ごたえがありましたね。
>何か知らんけど、要はあいちゃんLOVEってこってすよね?
博士の説明が難しい言葉で理解しにくかったです。
やっぱり、あいちゃんLOVEってことなんですね(笑)
博士は女の子を口説くのに方程式を使うのかなぁと
思ってしまいました(^^)
>いずれにせよ、はじめちゃんはもう死んでいるんですね?何があったのでしょうか。
1期から観ている人には一番疑問に思うところですよね。
はじめちゃんがどうなったのかあたしも心配してます。
投稿: 更級につき | 2009年2月24日 (火) 21時31分
更科につきさん、ようこそ!
>いつもTBとコメントありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございます♪
TBとコメントで、皆さんと楽しくコミュしていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。(ぺこり)
>今回の地獄少女は見ごたえがありましたね。
そうですね!キーパーソンのつぐみの地獄流しとか、地獄少女の条件とか、いろいろ新しい展開がありました。
>やっぱり、あいちゃんLOVEってことなんですね(笑)
結局、博士はそれを言いたかっただけじゃないかなあ。(´∀`*)
1期『煉獄少女』で、あいちゃんに再会したいために一生を費やした画家のおじいちゃんがいたけど、あれと同じか、なんて思ってしまいました。
まっすぐ告ればいいのに、つい理屈をつけてしまう。
恋に不器用なオジイサンなんですねww
>博士は女の子を口説くのに方程式を使うのかなぁ
吹いたwww
それで気が合う女のコがいたら凄いです!多分ノーベル賞ものの方程式です♪
つぐみと一(はじめ)の間に何があったのか。
最終話まで、しっかり見届けるつもりです。
投稿: SIGERU | 2009年2月24日 (火) 23時46分