かんなぎ第11話感想
かんなぎ#11「でも、あやふや」
いきなり、ナギの実存を問う展開になりましたね。ビックリです。
前回までのお気楽話が、何だか遠い過去のように思えます。
コンビニ弁当で食事中の御厨家に、次々とイタ電が。
「ボクの方がざんげちゃんを幸せにできるんだ!」
暗いおたくの次は、キモいおねえ言葉の男子から。
「あんたみたいな男は、あたしの大鉄くんにはふさわしくないのよ!」
……ホンダくんか?
よく考えると、最近の騒ぎや仁へのあらぬ中傷も、元を正せばナギのせい。
ナギは、何をするために御厨家にいるのか。はっきりさせない内は納得できないと、仁は考え始めます。
問いつめると、例によって逆ギレ。チキンカツ弁当からカツをつまみ食いし、ただのご飯に変えるという恐るべき神の業を。
廊下で、仁と大鉄はBOY MEET BOY(ぷっ)。
「あの女だけは気をつけろ!」
大鉄の捨て台詞に、女子たちのざわめきが。
「嫉妬だわ」
「やっぱりどちらもOKなのね」
仁くんにモテ期が来たと、紫乃さんの冷静な分析。
しかし、若いうちにモテ期を迎えた男子は、そののち悲惨な生涯を送ることになる。
それって納得です!真理だと思います!ノーベル物理学賞級の発見ですようんうん。
貴子さんの脳内では、仁をめぐる四角関係のゲーム変換が。相変わらずみごとな妄想です。
家ではナギに。学校では、つぐみちゃんとざんげちゃんに言い寄られる。
「何このフラグ立ちまくりのスクールデイズ!涎が止まらん状況ね!」とは貴子さんの真っ正直な感想です。
こんなゲームが発売されたら、思わず買ってしまうかも。
鬼畜ルートもぜひに。ナカニダレモ('A`|||)
ナギが祓おうとした穢れ虫を捉えようとして、トイレから転落。顔のバンソウコウが増えてしまった仁は、何のためにウチにいるんだとナギに食ってかかります。
「わらわは、穢れを祓うためにここにおる!」
「なんで穢れは虫の形をしてるんだ!」
そういえば、穢れを消滅させる力のあるのは仁なんですよね。
ナギは、穢れに触れると自分がケガレてしまうと嫌がってるし。
神樹が伐り倒されて神性が下がっているにしても、神としてはいかがなものかと。
立て続けに、仁の詰問が。どうしてこの町だけに穢れが増えたのか?
ナギにも説明できません。
――まさか、ナギのせいだと?
産土神であるナギとは別のナギが存在し、穢れを呼び寄せているのでしょうか?
白亜のお父さん、涼城先生は、神道の教義から説明を始めます。
八百万の神を認める神道は、もともと寛容な宗教。どんな神が紛れ込んでも不思議はない。
そして、悪魔憑きなど人格変換の可能性を示唆します。低俗な霊は、しばしば神を騙ることがあるというのです。
「悪いものではなさそうだ」とは言うものの。
「正体を的確にするのが先決だね」「彼女たちは、目的のために神だと言っているか。神だと思い込んでいるか」
屋上で、物思いに沈むナギ。
「産子(うぶこ)は愛子(まなこ)。可愛いのう、幸せじゃのう。神というのはいいものじゃ」
自分を肯定しようとするのですが、仁のきつい一言が脳裡をよぎります。
『わかんねえなら考えろよ!』
「そうか。自分のことが分らないということさえ、分らなかったのか…」
仁は図書室で調べ物。郷土資料を当たっても、神薙神社のご祭神は不明とだけ。
傷心のナギは、雨に濡れるオオヌサを残して何処かへ……。
次回「ほんとうにエフェメラル」
エフェメラル=儚いもの。短命なもの。
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