« ちょこッとSister 第14話感想 | トップページ | ブラック・ラグーン第15話感想 »

2006年10月18日 (水)

パンプキン・シザーズ第2・3話感想

パンプキン・シザーズ#2「戦災復興部隊」 #3「其は尊きものなりて」

悪・即・斬の熱血アリス少尉と、戦闘力∞のオーランド伍長とが心を通わせあっていく物語になるかと思ったら、#2と#3は、むしろアリスの成長物語になりました。

#2は、悪代官、じゃなくて、悪逆の限りを尽くす地方貴族を成敗するお話です。
「いい時代になったな。貴族は何をしても許される」とうそぶくウォルキンス子爵。
「平民のあたしたちが貴族に銃を向けるなんて」と怯えるメイドさんたち。
どっかで見たような状況だと思ったら…
ゼロの使い魔じゃないですか。Σ('∀`;)
なるほど、ゼロ魔が暗黒展開すると、こういう世界になるのか。
武装メイドさんたちに銃を突きつけられたアリスが見得を切ります。
「わが名はアリス・レイ・マルヴィン。拝命13貴族マルヴィン家の、第三皇女である」
「貴族のお姫さま!?」
ある意味水戸のご老公なのですが、驚き騒ぐメイドさんたちに、
「な?平民でも貴族に銃を向けられる」と、あくまで爽やかなアリス少尉がイイですねえ。
アンチタンクトルーパーの元901部隊、オーランド伍長の戦闘力も、相変わらず健在でした。

#3は、アリスが悩むお話です。
マルヴィン家は三人姉妹。上の姉二人は既に嫁いでいるため、末っ子のアリスが次期当主に擬せられたらしい。
戦災復興と民の幸せを本気で考えて軍務に邁進する娘を、父親は快く思っていません。
「軍人ごっこ、いつまで続ける気だ?」
「武門の誉れたるマルヴィン家の者が、軍役につくのは当然のことです。…お言葉ですが父上、われわれ貴族は、もっと民との垣根をなくすべきなのです」
「安い台詞だな。この貧困の時代に、毎朝パンにありつけるおまえが口にするのだから、ことさら安っぽいわ」
父親の指摘に、アリスはすっかり考え込んでしまいます。
お蔭で遅刻してしまい、息を切らせて駆け込んできたアリスに、ステッキン軍曹が水を差し出すのですが。
「民は水を飲むのか?」(´∀`*)
マジレスすると、父親の指摘は一応もっともらしいけれど、ただそれだけです。批判のための批判に過ぎず、まったく建設的ではありません。
真実は、アリスの側にあります。彼女の理想そのものは、やはり立派だと思うのです。
物語の必要上、ことさら未熟に描いてあるのですが、その未熟な部分は経験によって修正していけばいい。本来、それが理想というものです。
青臭い部分だけをあげつらって批判するのは容易です。
相手をやり込めるのに便利なので、こういうタイプの批評は現実でもよく見かけるのですが、もっと前向きに行きたいですね。
あらゆる場で、長所になるべく眼を向けながら建設的な意見を述べていきたいなと、私自身は思っています。
ということで、今回は村の少年と心を通わせつつ、村人たちの信頼を勝ち得て、崩落したトンネルの復旧に成功するお話でした。理想主義者アリスが、また一つ成長したのです。

次回「ヒビ割れた肖像」。

|

« ちょこッとSister 第14話感想 | トップページ | ブラック・ラグーン第15話感想 »

コメント

どうもです~~。

>父親の指摘
これはオーランドが言ったことと同じ事を言っていたのだと思いますよ。
本来アリスがやるべき事は、貴族として大きな視野に立った改革でしょう。
そうできる立場にある訳ですから。

アリスの理想自体は素晴らしいんで否定はしないですけど、やり方が伴っていないという事ですわ。
権力を持った人間がわざわざそれを使わずに、個人の力のみで救える人間だけを救うという行為はハッキリ言って駄目なのですな。

現代風に言えば、「国会議員が食糧難にある地域に持てるだけの食料を持って行く」って感じですか。
これって意味無いですよね。
国会議員なら国を動かして食料を供給させる様に働きかけるのが正しいやり方でしょう。
そうした間違いをアリスはしちゃっているという事です。

てな感じで、マジレスだったんで真面目な反論を書いてみました(笑)
ま、これからアリスがそういう事を学んで、将来的に貴族の立場から国の改革をしていく様になったら面白いと思うんですけどね。

投稿: シバッチ | 2006年10月18日 (水) 10時16分

シバッチさん、ようこそ!
コメントをいただいて、ちょっと驚きもしましたが、丁寧に読んでもらっているということで、ある意味嬉しく思いました。
ただ、こういった議論、特にWeb上の議論は、経験からいって平行線をたどる場合が多いため、(一般論と各論のすれ違いなどがよくあるパターン)ここでは私の考え方の説明にとどめておきますね。
アニメ感想ブログなので、あくまでも「この物語世界の中で、父親がアリスに対して行った批判」に限定してお話をしています。

さて、議論を切り分けるために、二つの前提を確認する必要があります。
①そもそも、この世界で、為政者たる貴族による統治システムは正常に機能しているのか?
②父親がアリスに求めているものは?批判の真意はどこにあるのか?
私は、次のような推論に基づいて、感想を書きました。
①については、ウォルキンス子爵の暴政の例があります。もちろん彼は例外的存在でしょうけれど、貴族階級の置かれた状況を示唆するエピソードのように思われます。
②については、父親の「もっと貴族にふさわしい場があるだろう」を、「貴族なら貴族にふさわしく近衛隊に入れ」というベルサイユのばらパターンだと考えました。
さらに言えば、アリスに家に戻ってもらい、婿養子でも迎えてよき娘として家を継いでほしがっている、というように想像できるのです。
父親の思惑に乗った場合、アリスがマルヴィン家の力を活用して政治を変えていける可能性については、きわめて微妙だと判断しました。
しかし、この辺りは原作を読むともっと明確になるのかもしれません。
仮に、父親が13貴族にふさわしい、民衆のための立派な執政を行っており、その意志を継いでくれない分らず屋のアリスに苛立つあまりの批判、というのなら、私の論は音を立てて崩れることになりますね。(笑)

なお、民衆との触れ合いを通じて成長したアリスはいずれ貴族の本分にしたがって立派な為政者となるだろう、という予想には全く賛成です。
そこまで展開が進むかはともかく、物語の目指す方向はそのとおりだと思います。

投稿: SIGERU | 2006年10月19日 (木) 19時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パンプキン・シザーズ第2・3話感想:

» Pumpkin Scissors 第3話「其は貴きものなりて」 [シバッチの世間話]
パンプキン・シザーズ Men of Pumpkin 編 Vol.1アリスちんの寝起き〜〜。 エロ〜〜い。 続けてお着替えは? お着替えのシーンは〜〜? な、無いのれすか・・・ しょ、しょんにゃ〜〜。 楽しみにしたのにぃ〜〜。 アリスちんは三姉妹の末っ子なのね。 凄く愛さ...... [続きを読む]

受信: 2006年10月18日 (水) 10時18分

« ちょこッとSister 第14話感想 | トップページ | ブラック・ラグーン第15話感想 »