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2006年7月10日 (月)

ひぐらし雑感

他ブログ様のBBSで、ひぐらしは推理の過程を楽しむもの、というご意見がありました。
まったく賛成です。
ユーザー参加型のミステリでは、論理の正確さを競うのもいいのですが、あーだこーだと賑やかに議論するところに醍醐味があるのではないでしょうか。
その結果、作品によっては結末さえも変化したりする場合があるようです。それも一興かと。

ということで、ひぐらし関連のサイトを巡回し、いろんな議論を読むのが楽しみの一つになっています。
アニメしか視聴していない身としては、完全ネタバレだと興が削がれてしまうので、ほどほどで回れ右してはいますが。(´∀`*)

例えば、富竹の死因に関する考察。
喉をかきむしっての失血死となると、呼吸中枢に作用するタイプの薬物を投与されたと考えるのが自然でしょう。
ただ、薬物の痕跡は認められずという検死結果もあります。これが無視できないとなると、どう考えればいいのか。
そのブログでの考察は、雛見沢について重要な事実を握った彼が村人たちに捉えられ、自白を強要されて、自ら喉を潰して死んだというものでした。
富竹公安説の極地ともいえる仮説で、面白いなと思いました。

以前の記事で、とつぜん発生した雛見沢大災害について、中井英夫「虚無への供物」の例を出しました。
まあこれは、私が中井の大ファンであるがゆえの勇み足だと思います。(笑)
中井を引用することで何を言いたかったかというと、意外な犯人トリックの可能性の追求に関して、なのです。
殺人に代表される犯罪の責任は、常に個人かグループ、つまり『人間』に属します。
司法も当然その視点から裁くわけですが、「虚無への供物」は現実に起こった大事故をフィクションに取り入れることにより、そうした『常識』から一歩踏み込んでいます。
非常にメタ的な処理をしているので、誰にでも通じるトリックではありませんが、メタミステリの金字塔といわれるゆえんです。
雛見沢村ほぼ全滅という大技に驚かされた身としては、事件の大きさに拮抗するだけの巧みな解決が用意されていればいいな、と思っています。

意外な犯人トリック関連で、もう少し書きます。かなりミステリのネタバレっぽいです。
ひぐらし最大の謎は、やはり犯人。
圭一の仲間たちを殺し、圭一自身をも?殺し、富竹や鷹野など周辺人物を殺し、さらには雛見沢村民のほぼ全員を『殺した』犯人とは……。
どれだけ意外な犯人像を提示してくれるのか、こちらの予測を上手に裏切ってくれるのか、実はわくわくしているのです。
登場人物ほぼ全員死亡という状況から思い出すのが、クリスティー「そして誰もいなくなった」だとすれば。
ひぐらし14話の感想記事で『意思』というキーワードに触れましたが、既にいない人物の意思による殺人といえば、思い出すのはクイーン「Yの悲劇」です。
ひぐらしが、どれだけ過去の作品例を踏まえているのかは分りません。
ただ、園崎姉妹の二人一役トリックや、意図的に時間や事件を交錯させ混乱させる叙述トリックを使用しているらしいことを考えると、充分可能性はあると思います。

学生の頃は、ミステリを読むにあたって丹念にメモを取りながら推理することもありました。
しかし、寄る年波で(笑)根気がなくなっていますので、ほどほどに推理ゲームを楽しんだ後は、いち読者として、びっくりするような解決に連れていってもらえることを心から楽しみにしております。

(追記)
ココログのレスポンスがむっちゃ悪化!
まる2日間を費やす大メンテナンスが終了する13日午後まで、使い物になりそうもありません。
ということで、記事もTBも休止させていただきます。どうぞよろしくです。

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