地獄少女感想#17
地獄少女感想#17「硝子ノ風景」
ぼけっとしてたら、木曜日になってしまいました。舞-乙HiMEとソルティが、すぐそこまで近づいています。
ということで、急遽、地獄少女感想です。
今回、あいは何故か地獄通信にアクセスしてきたニナの依頼を受けられません。どうしてなのでしょうか?
硝子窓からの風景を幻視したつぐみ。二人は早速車で向かっています。
すると「行くな、戻れ」。地獄少女からの警告が。
あれ?自分で呼び寄せたんじゃないの?
どうやら、意識的につぐみに映像を見せている訳ではなさそうです。
今回のポイントは、一目連たち地獄組が、あいの勝手プレイに気がついたことですね。
柴田親子が行く先々に現れるのは、もう偶然ではない。確かな情報に基づいている。
骨女「やっぱりそれは」
輪入道「お嬢」
骨女「何のために」
輪入道「さあな、もしかしたら、お嬢自身も無意識にやっているのかもしれん」
一応頭領格であるあいちゃんと彼らとの、これからの関係が気になります。
さて、柴田親子がたどり着いたのは、寂れたサナトリウム。そこには、ニナという名の金髪碧眼の、お人形のように可愛らしい少女がいました。
ニナは、突然現れた二人を歓待します。特に、同じ年頃のつぐみには、親近感を持ってくれた模様。
つぐみの肩にさわって、
「あったかい」
しかし、つぐみが少女の手にふれてみると。
「冷たい手…」
何か禍々しい雰囲気を感じたはじめは、いったん引き返そうとします。
ところが、ニナは奇妙な微笑を浮かべながら、
「ムリだよ、この霧じゃ戻れないよ」
その途端、霧が濃く垂れ込めました。二人は、サナトリウムに閉じ込められてしまったのです。
思いがけない展開に、慌てて作戦会議を開く柴田親子。
「あの子なのか、地獄通信にアクセスしてきたのは。ざっと見たけど、施設内にパソコンなんてなかったぞ」
それも道理。魂からのアクセスだったのです。
そしてそのために、ニナの怨みは聞き届けられません。
部屋の中から声がします。あいとニナの言い争いでした。
「あなたの依頼を受けることはできない」
「どうして!」ニナが詰め寄る。
それには答えず、あいはすうっと壁に消えていきます。
残されたニナ、急ににっと笑います。
「でもいいや、もういい。だって、今のニナには――」
二人を食事に誘いました。人っ子一人いないのに、いつの間にか大食堂のテーブルにはフルコース料理が。
「お茶、いれようか」
場がもたないので、気を遣うはじめ。逃げてるという噂も。('A`|||)
ニナ「優しいね、ニナのお父さんとは大違い」
お父さんは、ニナをサナトリウムに放置したまま、どこかへ行ってしまったらしい。彼女は、そんなお父さんを怨んでいる。
「ずっと一緒にいてくれるよね。ニナを一人ぼっちにしないよね。だって、私たち家族だもの」
怯えるつぐみを庇いながら、逃げ出そうとするはじめ。
ニナ、この二人も自分を裏切ったと知って、ぶち切れます。
「同じだ、お父さんと同じ。――許さない」
林の陰には、骨女と輪入道の姿が。
骨女「お嬢の命令とはいえ、あいつを助けることになるなんてねえ」
輪入道「この依頼には、関わりのない人間だ」
ニナは、樹木パワーを操るようです。はじめに化けたウッドマン?の不気味さに、つぐみちゃんは気を失ってしまいました。
気絶したつぐみを救出したのは、何と一目連。モンスターの触手にいったんは捉えられますが、いま必殺の一目連フラッシュ!(笑)で、みごと脱出に成功です。
ようやくつぐみを発見したはじめ、車で逃げようとしますが、メンテ不足のためスタートしません。ニナが、ターミネーターのような不気味さで迫ってきます。
窓を突き抜けてきた手が、車中のつぐみの喉に。肝心のはじめちゃんは、触手のせいで身動きが取れません。
そこへ、あいが現れて、ニナと対決。
「あなたはニナじゃない。思い出してみなさい、死んだのよ、あなたの主人は」
その瞬間、少女は全てを思い出します。ベッドで寂しく死んでいった本物のニナのことを。
「ニナ…」
彼女は、ニナが愛したビスクドールでした。つぐみが抱きしめてあげると、怨みが解けたのか、砂のように崩れて消えてしまいました。
人形が持ち主の念を受け継いで、というパターンはホラーの王道ですが、地獄少女の設定の中で、うまく生かしていた感じです。
オルゴールの『G線上のアリア』が、よく効いていました。
次回「縛られた女」。
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